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2022.11.11

  • プロジェクト

運営会社 BrewGoodについて

TONO Japan Hop Countryを運営する株式会社BrewGoodについてのお問い合わせが増えてきましたので、こちらの記事で紹介します。BrewGoodが設立された背景、現在の事業内容などを記載しています。

BrewGoodが設立された背景

株式会社BrewGoodは、2018年10月に、ビールの里構想を具現化していくために設立されました。

ビールの里構想とは

岩手県遠野市は半世紀以上にわたり日本随一のホップ生産地として、ホップ栽培を続けてきました。しかし近年は、高齢化と後継者不足により生産者が減少し、危機的な状況となっています。
ビールの里構想(プロジェクト)とは、日本産ホップの持続可能な生産体制の確立を通じて、地域活性化を目指し、ホップの魅力を最大限に活用しながら官民一体となって未来のまちづくりに挑戦する取り組みです。

ビールの里構想は2007年頃からスタートしましたが、当初は、キリンビール(企業)・遠野市(行政)・遠野ホップ農業協同組合(農家)によるものでした。多様なプレイヤーが関わり、拡大していくこのプロジェクトを持続可能なものにしていくためには、地域に根ざす民間企業が総合的にプロデュースする必要がありました。そのような背景があり、株式会社BrewGoodが立ち上がったのです。

以後、プロジェクトの中心的な存在として、ホップ栽培現場の課題解決だけでなく、観光や商品開発など産業振興を軸にした地域ブランド向上に取り組んでいます。また、遠野での挑戦で得られた知見をもとに、他の自治体や企業の課題に対しても、実践的で具体的な解決をサポートしています。

BrewGoodの事業内容について

BrewGoodが行っている代表的な事業を下記で紹介します。

まちづくりや新規事業のプランニング

ビジョンやゴールを達成するためのプロセス設計を支援しています。〇〇で地域を盛り上げたい、地域で新しい事業をつくりたい。日本各地には様々な地域資源があり、それらを活用したまちづくりや新規事業への取り組みが盛んです。しかし、ビジョンやゴールなどの目標はあるものの、実現するまでのプロセスがうまく設計されていないプロジェクトも多くあると思っています。

遠野においても、BrewGoodを創業する前から「ビールの里」というビジョンは存在していました。私たちがこれまで進めてきたのは、ビジョンを達成するためには短期・中長期で何をしていかなければならないのかというプロセスの設計と実行です。下記が、具体例です。

  • 農業の課題を構造的に把握し、解決のための戦略を立案し実行する
  • ふるさと納税制度を活用し、自立自走するための財源を獲得するスキームを設計する
  • 活動を通じて関係人口やファンを増やして地域ブランド力を高めていく
  • 地域資源を活用したツーリズムやイベントを企画し、地域全体の産業振興に貢献
  • 地域おこし協力隊などの制度を活用して新しいプレイヤーを移住者として呼び込み、育てる
  • ホップ・ビールに関係する法人や団体の創業支援
  • 面でプロジェクトを進めるために事業者で連携してチームを組成し、民間主導へ移行する
  • 大手企業や首都圏人材と連携してプロジェクトを加速させる

地域の資源や状況も様々ですので、しっかりとリサーチをした上で、それぞれの地域に最適な形でプランニングや実行の支援を行なっています。

参考記事(外部リンク)

◎BrewGood代表の田村が書いた記事
日本のホップ栽培が抱える構造的な課題とは何か。
Japan Hop Country-ツーリズムで農業の課題を解決する
2000件の寄付がホップ栽培の未来を変えていく
ホップ博士と新品種ホップの開発を始める話

◎メディア掲載
ホップの里からビールの里へ。地域をあげてのファンづくりと産業の再生に挑む(taliki)
遠野のビールで乾杯しよう!ホップ生産地への旅が町の未来をつくる(ジモコロ)
日本一のホップ産地の地域活性化策とは。作物の観光資源化への道のり(マイナビ農業)
ホップ畑のある岩手県遠野市で学ぶ。持続可能なホップ栽培に向けた地域づくりのこれから(KIRIN 公式note)
【1万字インタビュー】コロナ禍の遠野でビールの里プロジェクトはどう動いた?(地域とビール)

地域や商品のブランディング、マーケティング

意義のある取り組みや素晴らしい商品があっても、それが知られなければ広がりは生まれません。遠野においては、「ホップ」といえば「遠野」と想起してもらえるように、また地域での挑戦を応援してくれるファンが増えるように、継続的なブランディング施策を担当。最近は遠野市だけでなく、岩手県広域や、他自治体からのご相談も増えてきています。

弊社では専属のデザイナーや、外部の個人や企業のパートナーの皆さんと一緒に、デザインや制作を行っております。デザインだけを担うのではなく、どのようなコンセプトにするのか、どのように広めて(販売して)いくのか、地域や商品のファンになってもらえるのかなど、全ての案件でプランニングから関わっています。

過去の企画・制作案件(外部リンク含む)

◎動画制作(企画・ディレクションを担当)
ビールの里プロジェクト コンセプトムービー(2020年公開)
TONO Japan Hop Country プロモーションムービー
TONO Japan Hop Country 私たちのプロジェクトについて
TONO Japan Hop Country |  Our project story(英語字幕)
※クールジャパン動画コンテスト2021最終審査進出

ウェブサイト(企画・ディレクションを担当)
ビールの里プロジェクト ふるさと納税特設サイト
TONO Japan Hop Country

◎イベント
遠野ホップ収穫祭
総合プロデュース、会場装飾、ポスター・チラシの制作を担当
2019年は2日間で来場者12,000人を超えるイベントに成長

◎ツーリズム関連
国税庁 酒蔵ツーリズム推進事業(64p〜)
復興庁 岩手三陸-内陸観光交流プロジェクト(観光ルート設計と、広域連携体制の企画)

◎デザイン、商品開発例
<社内デザイナーが担当>
遠野風の丘 ホップソーダ
遠野風の丘 ホップフランク
JR東日本 IWATE BEER 企画 ※イラスト・ロゴは外注
TONO HOP BOX
ホップの里からビールの里へ VISION BOOK
道の駅 遠野風の丘 店内装飾(観光案内パネル・バナー等)
遠野ふるさと商社 催事出店ツール一式
・遠野市内観光施設パンフレットリニューアル(伝承園・遠野ふるさと村・水光園・遠野風の丘)

今後の事業展開について

今後、株式会社BrewGoodでは、新規ビール醸造所の建設や、ホップ栽培を始める予定です。
詳細が決まりましたら、また発表させていただきます。

BrewGoodのメンバーについて

BrewGoodのメンバーを紹介します。下記で紹介するメンバー以外にも、多様なパートナーの皆さまと一緒に事業を行っております。

田村淳一(代表/ディレクター)

和歌山県田辺市(旧 大塔村)出身。立命館大学法学部卒業後、新卒で株式会社リクルートに入社。リクルートでは住宅関連の新規事業の立ち上げや法人営業を担当。2016年に退職し岩手県遠野市に移住。2017年には仲間と株式会社遠野醸造を設立し、翌年春にビール醸造所兼レストランを開業。ホップとビールによるまちづくりの推進、新たな産業創出のため2018年に株式会社BrewGoodを創業。遠野ホップ収穫祭実行委員長。

上西尚宏(デザイナー)

北海道旭川市出身。美大卒業後、フジテレビでテレビ番組のCGデザインを担当。その後、デザイン事務所を経て、大手IT企業でモバイルコンテンツの企画開発に携わる。2006年に独立。東京・渋谷の宮益坂に美容室、リラクゼーションサロンを開業し、店舗経営とプロデュースを行う。2018年、遠野市に移住。株式会社BrewGoodにてビールの里プロジェクトにおける各種デザイン、クリエイティブを担当。

神山拓郎(ホップ栽培コーディネーター)

ビールの魅力を多くの人と共有するために活動。2012年から9年掛けて日本全国の醸造所、生産者を訪ね歩き、2020年からはビール醸造・ホップの栽培に従事。現在はホップ栽培コーディネーターとして、【栽培現場を通してビールの魅力を伝える環境づくり】の整備に取り組む。

村上敦司(プロジェクトアドバイザー)

岩手県紫波郡紫波町出身。岩手大学農学部農学研究科修了後、1988年にキリンビール入社。ホップの品種改良に携わり、「一番搾り とれたてホップ生ビール」などを開発する。2000年にホップの研究で農学博士号を取得し、2010年には、世界で6人しかいないドイツホップ研究協会の技術アドバイザーに就任。2020年にキリンビールを退職。現在は、キリンホールディングス 飲料未来研究所技術アドバイザーとして、引き続き日本産ホップの研究・振興に関わる。週末は、ジャズ喫茶「BrewNote遠野」の店主。BrewGoodにはホップ栽培や品種改良プロジェクトのアドバイザーとして参画。

RECRUIT

BrewGoodでは新規ビール醸造所の立ち上げなどの業務拡大に伴い、新しい仲間を募集しています。
詳しくは下記のページをご確認ください。応募締め切りは11月30日(木)23:59までです。
農業と地域のプロデューサー募集【地域おこし協力隊】

お問い合わせについて

取材・メディア掲載、視察・講演依頼、お仕事の相談・依頼、採用など、BrewGoodへのお問い合わせはCONTACTページよりお願いします。

文:田村淳一(BrewGood)
写真:仁科勝介


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