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農業と地域のプロデューサー募集【地域おこし協力隊】
岩手県遠野市では、総務省の地域おこし協力隊制度を活用して、ビールの里構想を前に進める人材「農業と地域のプロデューサー」を募集しています。募集要項や選考スケジュールなどをお知らせします。
募集プロジェクトについて(農業と地域のプロデューサー)
ビールの味の決め手といわれる、ホップ。岩手県遠野市は日本随一のホップ生産地として、60年にわたりホップ栽培を続けてきました。2007年からは「ビールの里構想」がスタート。日本産ホップの持続可能な生産体制の確立を通じて、地域活性化を目指し、ホップの魅力を最大限に活用しながら、官民一体となって未来のまちづくりに取り組んでいます。

ビールの里構想における活動は少しずつ実を結んでいます。遠野産ホップやビールを軸とした地域のブランディング、イベントやツーリズムの開催などは、全国から注目されるようになりました。生産現場においては、新規就農者6名が定着。昨年の遠野全体のホップ栽培量の3分の1は、新規就農者の生産です。また、長年の課題であった老朽化したホップ乾燥施設の大規模改修も今年から始まることが決定しています。

現在、新規就農者の募集と育成を強化しており、来年度以降は生産量拡大に向けて大きく動き始める予定です。日本産ホップの再興に向けて、遠野市は次のステージに進んでいきますが、私たちが解決したい栽培現場の課題はまだたくさんあります。これまで積み上げてきた成果や知見を活かし、多くの関係者と共に、ビールの里構想の具現化をさらに前に進める仲間を募集します。
また、遠野市にはホップ以外にも多くの農産物が栽培されています。四方を山々に囲まれる遠野市では、盆地特有の朝晩の寒暖差があり、農産物が美味しく育ちます。稲作や野菜の他、ブルーベリー・りんご等の果樹や、わさびの栽培も盛んに行われています。

遠野市にとって農業は大切な産業であり、田んぼや畑がある里山の美しい風景は、そこで暮らす農家の日々の営みによって維持されています。しかし、地域全体で見ると、ホップと同じように他の農業においても高齢化が進み、生産者が減っているのが現実です。遠野らしい美しい風景を守り、持続可能な地域づくりを実現するためにも、これからの遠野市ではホップだけではなく地域全体の一次産業のブランディングや、新規就農者の募集と育成を強化していきたいと考えています。
今回募集するのは、農業と地域のプロデューサーです。活動のパートナーは、ビールの里構想の総合的なプロデュースを担当する株式会社BrewGoodのメンバー。地域の事業者と連携しながら、企画と実践を繰り返し、ビールの里構想の具現化や、地域全体の一次産業の課題解決と新しい産業づくりを行なう人材を募集します。
具体的な活動
・栽培現場の課題解決
・農家の募集と育成プログラムの構築
・地域の農産物や加工品のブランディング
・イベントやツーリズムの企画と運営
・地域資源を活用した新規事業 など
求める人物
ア 行政、農家、民間企業、市民の間に入って調整役として活躍できる方
イ 目標達成までのプロセスを設計し、周囲を巻き込んで実行できる方
ウ ビールの里構想の具現化や農業の課題解決に情熱を持って取り組める方
ロードマップ
1年目〜2年目:パートナーと共に活動しながら地域や農業の課題等を把握し、プロデュース力を磨く。
3年目:プロデューサーとして既存事業または新規事業を担当し、農業や地域の課題解決を進めながら、安定した収益を出すことに取り組む。
パートナー
活動をサポートするパートナーをご紹介します。

田村淳一(株式会社BrewGood 代表取締役)
和歌山県田辺市出身。立命館大学法学部卒業後、新卒で株式会社リクルートに入社。リクルートでは住宅関連の新規事業の立ち上げや法人営業を担当。2016年に退職し岩手県遠野市に移住。2017年には仲間と株式会社遠野醸造を設立し、翌年春にビール醸造所兼レストランを開業。ホップ栽培現場の課題解決、ホップとビールによるまちづくりの推進、新たな産業創出のため2018年に株式会社BrewGoodを創業。遠野ホップ収穫祭実行委員長。

上西尚宏(株式会社BrewGood デザイナー)
北海道旭川市出身。美大卒業後、フジテレビでテレビ番組のCGデザインを担当。その後、デザイン事務所を経て、大手IT企業でモバイルコンテンツの企画開発に携わる。2006年に独立。東京・渋谷の宮益坂に美容室、リラクゼーションサロンを開業し、店舗経営とプロデュースを行う。2018年、遠野市に移住。株式会社BrewGoodにてビールの里プロジェクトにおける各種デザイン、クリエイティブを担当。

神山拓郎(遠野アグリサポート代表/地域おこし協力隊)
ビールの魅力を多くの人と共有するために活動。2012年から9年掛けて日本全国の醸造所、生産者を訪ね歩き、2020年からはビール醸造・ホップの栽培に従事。現在はホップ栽培コーディネーターとして、栽培現場を通してビールの魅力を伝える環境づくりの整備に取り組む。

村上敦司(株式会社BrewGood プロジェクトアドバイザー)
岩手県紫波郡紫波町出身。岩手大学農学部農学研究科修了後、1988年にキリンビール入社。ホップの品種改良に携わり、「一番搾り とれたてホップ生ビール」などを開発する。2000年にホップの研究で農学博士号を取得し、2010年には、世界で6人しかいないドイツホップ研究協会の技術アドバイザーに就任。2020年にキリンビールを退職。現在は、キリンホールディングス 飲料未来研究所技術アドバイザーとして、引き続き日本産ホップの研究・振興に関わる。
募集概要について
募集人数
農業と地域のプロデューサー 1名
応募条件
本プロジェクトは、国の地域おこし協力隊制度を活用するため、次の条件を満たす必要があります。
(1) 3大都市圏内・外に限らず、都市地域および政令指定都市にお住まいの方(*1)
(全部条件不利地域の方は対象となりません。また、一部条件不利地域にお住まいの方は区域によって違いますのでお問い合わせください。)
(2) 採用後は岩手県遠野市に住民票を異動し居住していただける方
(3) 持続的な活動と社会的価値を生みだす意思がある方
(4) 心身ともに健康で、地域との親交を深める意志のある方
(5) 地方公務員法(昭和25年法律第 261号)第16条に規定する欠格事項に該当しない方
(*1)特別交付税措置に係る地域要件確認表 https://www.soumu.go.jp/main_content/000847999.pdf
※現在お住まいの住所が対象になるか分からない方は仮エントリー時の「質問事項」にてお問い合わせください
雇用形態および期間
遠野市の会計年度任用職員として遠野市長が委嘱します。初年度の任用期間は令和6年3月31日までです。ただし、年度終了後に活動に取り組む姿勢等を評価し、1年ごとに更新します(最大3年間)。
勤務時間
活動時間は、1週間につき29時間の範囲内において、1日8時間以内で調整します。
給与・賃金等
報酬 月額171,979円 その他期末手当が支給されます。
※上記は地域おこし協力隊としての報酬額です。採用者の経験・スキルによっては、地域おこし協力隊としての勤務時間以外で、株式会社BrewGoodから別途委託業務を発注する場合もございます。委託業務や委託金額については、必要に応じて面接の際にお話しさせていただきます。
待遇・福利厚生
(1) 社会保険等(雇用保険、厚生年金、健康保険)に加入します。
※本人負担分の健康保険料・厚生年金・雇用保険等、各種社会保険料は、毎月の報酬から差し引かれます。
(2) 休暇は、年次有給休暇(初年度計7日)、夏季休暇(7~9月に計5日)、年末年始休暇(12月29日~1月3日)等があります。
(3) 次の活動経費について、予算の範囲内で支援します。
ア 市内での住居借り上げ費用(上限月額25,000円)※転居費用、光熱水費は対象外
イ 研修参加費及び旅費
ウ 活動車両の燃料費
エ 活動に要する消耗品
オ 活動にかかるイベント経費等
カ その他市長が必要と認める経費
キ 隊員が起業する場合には、隊員の任期2年目から任期終了後1年以内の期間において、市内で起業する際の経費を上限100万円の範囲内で補助します
応募手続き・選考について
本募集の応募手続きについて下記に記載します。
応募方法(まずは仮エントリーが必要です)
仮エントリー専用フォームに必要事項を記入の上、仮エントリーを行なってください。仮エントリーしていただいた方には、追加情報が発生した場合に、ご記入いただいたメールアドレスに送付させていただきます。
応募については、仮エントリー後に受付メールが届きますので、受付メールに返信する形で次の書類を提出してください。
(1) 履歴書(PDF・書式自由)
(2) 職務経歴書(PDF・A4・書式自由、但し一枚に収めること)
(3) エントリーシート(仮エントリー受付時に送付します)
(4) 住民票の写し(1ヶ月以内に取得したもの)
(5) 下記質問に対する記述(PDF・A4・書式自由、文字制限なし)
質問:地方をフィールドにあなたは何を実現したいですか。
ご興味がある方はまず仮エントリーをお願いします。
仮エントリーが上記フォームからできない場合はこちらからお問い合わせください
選考スケジュール
選考スケジュールは下記です。
(1) 書類選考
書類の応募締め切りは令和5年11月30日(木)23:59まで。書類選考の上、結果を令和5年12月5日(火)までに応募者全員にメールで通知します。
(2) 一次面接
書類選考通過された方と順次、原則オンラインにて面接を実施します。令和5年12月上旬予定です。
(3)二次面接
ホップ畑の案内や関係者の紹介を含んだ着任地での面接を行います。令和5年12月中旬から12月下旬予定です。
※遠方からのご応募の場合、候補者と相談の上、二次面接と最終面接を同じ日に開催する場合もございます。
(4)最終選考(面接審査)
市の担当部署等による着任地での面接審査を行います。面接審査は令和6年1月中旬から1月下旬を予定しています。最終選考の合否結果は令和6年2月上旬までに文書で通知予定です。
選考時の注意事項
ア 着任地での面接にかかる費用(交通費、宿泊費等)は、ご自身で負担いただきます。
イ 募集期間中、希望者には応募に関する個別相談に応じます。
ウ 個別の合否理由についてはお答えしておりませんのでご了承ください。
プロジェクト紹介動画
遠野市におけるビールの里構想を紹介する動画です。ぜひご覧ください。
参考記事
BrewGoodの取り組みが紹介された記事や、BrewGood代表の田村が書いた記事です。ぜひご覧ください。
◎メディア掲載
・ホップの里からビールの里へ。地域をあげてのファンづくりと産業の再生に挑む(taliki)
・遠野のビールで乾杯しよう!ホップ生産地への旅が町の未来をつくる(ジモコロ)
・日本一のホップ産地の地域活性化策とは。作物の観光資源化への道のり(マイナビ農業)
・ホップ畑のある岩手県遠野市で学ぶ。持続可能なホップ栽培に向けた地域づくりのこれから(KIRIN 公式note)
・【1万字インタビュー】コロナ禍の遠野でビールの里プロジェクトはどう動いた?(地域とビール)
◎BrewGood代表の田村が書いた記事
・運営会社BrewGoodについて
・日本のホップ栽培が抱える構造的な課題とは何か。
・Japan Hop Country-ツーリズムで農業の課題を解決する
・2000件の寄付がホップ栽培の未来を変えていく
・ホップ博士と新品種ホップの開発を始める話
募集内容に関するお問い合わせ先
株式会社BrewGood
住所:〒028-0523 岩手県遠野市中央通り5-14
E-mail:info@japanhopcountry.com 担当:田村
ここまで読んでいただきありがとうございます。少しでも興味を持っていただけましたら、ぜひ仮エントリーをお願いします。業務内容、私たちが目指すビジョンについての個別のご相談・ご質問も受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。ご応募、お待ちしております。
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