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【ホップ栽培通信】ホップの株を剪定する作業「株拵え」
ホップの株を剪定する作業「株拵え(かぶごしらえ)」
遠野も日中は気温が20度を越えるようになり、ホップがどんどんと成長を始めています。
ホップ農家はその成長速度に追い越されないように、次々と作業をこなしています。
今回は、「株拵え(かぶごしらえ)」と言う作業のお手伝いをしながら取材させていただきました。
ホップは、つる性の多年草です。
土の中に株が一年中植わっていて、毎年春に新芽が出て蔓を伸ばします。
ホップの株は常に根や蔓を伸ばし続け、収穫後に掘り起こすと下の写真のような姿になっています。
土に埋まっているホップの株を掘り返してコンディションを確かめる作業を「株開き」、
その後、不要な蔓や根を切り落とす作業を「株拵え」と呼びます。
ホップ農家やホップの品種によって、秋または春におこなう作業です。
ホップは、冬の間も土の中で芽を伸ばします。
冬に伸びた芽をそのままにしてしまうと、本来は春先に生える新芽の成長に必要な株の栄養が使われてしまいます。
そのため、秋に株拵えをした場合でも、新芽が成長するように、不要な芽を摘む作業をおこないます。
一つ一つの株を手作業で拵(こしら)えていく作業は非常に地道な作業。
今回取材させてもらったホップ農家・中村さんは嫌いな作業ではないのだそうです
「株拵えは、今年のホップの収穫量に直結する作業。良く育つかどうかがかかってる作業なのでやり甲斐がありますね」
と中村さんは話してくれました。
4月末から5月の上旬にかけて、ホップは目を見張る速さで芽を伸ばします。
次は棚の上に伸ばす芽を選定する作業「選芽(せんが)」と呼ばれる作業が待っています。
【ホップ栽培通信】では、定期的にホップ栽培の様子をお届けします。次回の更新をお楽しみに!
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文・写真:小田切大輝
2022年度のホップ栽培通信
vol.1 糸つけ
vol.2 株拵え(現在のページ)
vol.3 選芽
vol.4 誘引
vol.5 つる下げ
vol.6 側枝切り
vol.7 収穫・加工
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