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2022.09.22

  • ホップ
  • 農業

【ホップ栽培通信】丁寧に育てたホップをいよいよ出荷します「収穫・加工」

春先から育てたホップは8月中旬以降に収穫・加工

輸送を待つ収穫したばかりのホップ

春先から栽培作業を続けてきたホップの収穫作業は、8月中旬頃からはじまります。2022年は8月17日から9月8日までの約3週間をかけ、遠野市内全てのホップ畑の収穫を終えました。
今年の収穫作業の様子をお届けします。

ホップを出荷するためには、畑での収穫作業と並行して、収穫したホップを乾燥施設で摘花し、乾燥させる加工作業も必要です。
遠野市内には二ヶ所のホップ専用の乾燥施設があります。遠野市土淵町にある飯豊ホップ収穫センターと、遠野市上郷町にある上郷ホップ収穫センターです。二ヶ所の乾燥施設はそれぞれの施設を利用する農家によって運営されています。それぞれの施設ごとに農家とアルバイトを収穫班と選別・乾燥班に分けて作業を進めます。

収穫班の作業について

収穫は、ホップ専用の収穫機を搭載したトラクターによって行われます。

ホップの収穫機を取り付けたトラクター(飯豊ホップ収穫センターの収穫班)

赤いトラクターの車体の後部から前方に向けて伸びているアームの部分がホップの収穫機です。アームの前方には、蔓の下部を切断するカッターがついており、カッターによって切られた蔓が、アームを伝ってトラクターの後方に流れていきます。トラクター後方には、収穫されたホップを積み上げるための荷台が取り付けられています。下部を切られた蔓が荷台まで流れてくると、荷台の後方に取り付けられた高所作業台に乗った作業員が、蔓の上部を鎌を使って切り落とします。こうして、蔓の上下を切ったホップを荷台に積み上げていくのです。荷台には人が乗っており、上から落ちてくる蔓を荷台に丁寧に重ねていきます。

飯豊ホップ収穫センターの収穫班の様子

畑の形状によっては、蔓の下部を切る作業を人力でやることも。
上の写真は、遠野市の飯豊センターの収穫班の様子です。荷台が収穫されたホップでいっぱいになったところで、荷台部分のみを輸送用のトラクターに付け替え、乾燥施設へ運びます。

上郷ホップ収穫センターの収穫班は、遠野市内広域のホップを収穫して運搬するため、ホップの輸送はトラックで行います。収穫機を取り付けたトラクターで輸送用トラックを後ろ向きに牽引し、収穫したホップを直接輸送用のトラックの荷台に積み上げて輸送しています。

選別・乾燥班の作業について

収穫班によって収穫されたホップは乾燥施設に運ばれます。

蔓が一本ずつ花かけ機に吊るされている様子(上郷ホップ収穫センター)撮影:上西尚宏(Brew Good)

乾燥施設に運ばれてきたホップは蔓一本ごとに花かけ機にかけられます。
この後、毬花や葉っぱが下に落ち、落ちた毬花や葉はベルトコンベアで運ばれ、その過程で混じっている葉や枝などはふるいにかけられます。最終的には人の手によって選別された毬花だけが残ります。

最後は人の手によって選別される。(上郷町ホップ収穫センター)撮影:上西尚宏(Brew Good)

その後、毬花は乾燥機にかけられます。乾燥むらがないように、ホップをならしたり、かき混ぜる作業を行います。
一晩かけて乾燥されたホップは、出荷用の麻袋に詰められ保管されます。

乾燥機に山のように積み上がったホップ。このままでは乾燥むらができてしまうのでこの後ならしていく(飯豊ホップ収穫センター)

そして冬頃に岩手県奥州市江刺にあるペレット加工場に運ばれ、ペレットに加工されます。

収穫はホップの収穫適期を逃さないように、約三週間休みなく続きます。
収穫が終わったあと、既に来年の栽培に向けて準備を始めた農家もいます。

今年も、遠野ではたくさんのホップを収穫しました。
遠野の農家が、手塩にかけて育てたホップ。農家の皆さんは、このホップを使用したビールが大勢の人に飲まれることを心待ちにしています。

遠野で収穫されたホップを生のまま急速冷凍して使用するキリン一番搾りの期間限定商品「キリン一番搾り とれたてホップ生ビール」が今年も11月1日(火)に発売されます。
ぜひ、みなさんもご家庭で今年の遠野のホップの香りを堪能してみてください。

文・写真:小田切大輝(BrewGood)

2022年度のホップ栽培通信

vol.1 糸つけ
vol.2 株拵え
vol.3 選芽
vol.4 誘引
vol.5 つる下げ
vol.6 側枝切り
vol.7 収穫

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