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2023.04.28

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次世代ホップ農家の募集について【地域おこし協力隊】

岩手県遠野市では、総務省の地域おこし協力隊制度を活用して、ホップ農業に新規就農する方を募集しています。募集要項や選考スケジュールなどをお知らせします。

令和5年度四次募集がスタートしました。今年度最後の募集となります。
詳細は下記をご確認ください。

募集プロジェクトについて(次世代ホップ農家)

ビールの味の決め手といわれる、ホップ。岩手県遠野市は日本随一のホップ生産地として、60年にわたりホップ栽培を続けてきました。美しい里山の中で高く育つホップのグリーンカーテンや、その収穫作業風景は遠野の夏の風物詩です。

しかし、ホップを栽培する農家数の減少によって、その景色も少しずつ失われているのが現状です。遠野市のホップ生産量・生産面積は、ピーク時から6分の1以上も減少しています。

収穫作業の様子

そこで、遠野市では「ビールの里構想」を進めています。日本産ホップの持続可能な生産体制の確立を通じて、地域活性化を目指し、ホップの魅力を最大限に活用しながら、官民一体となって未来のまちづくりに取り組むものです。

近年、この取り組みが遠野のまちに活気をもたらしています。毎年8月に開催される「遠野ホップ収穫祭」のほか、市内のホップ畑や醸造所を巡る「遠野ビアツアーズ」には多くの参加者が集まっています。遠野市にとって、ホップはひとつの農産物というだけにとどまらない、大きな可能性を秘めているのです。

遠野ホップ収穫祭の様子

今回募集する次世代ホップ農家は、「良質な遠野産ホップの安定供給」という面でビールの里構想の骨子を支えます。遠野市では、少しずつ新規就農者が増えはじめており、新規就農者のホップ生産量は遠野市のホップ生産量の3分の1以上を占めるまでになりました。ベテラン農家や若手農家は、栽培技術を惜しみなく伝え、ホップ農家として独立できるよう支えてくれています。

持続可能な生産体制の実現のためには、面積あたりの収穫量の増加、機械や施設の更新、畑の集約など様々な課題があります。農家としてホップを栽培するだけでなく、これらの課題解決に一緒に取り組みたいと考えています。

近年、日本産ホップやホップ生産地の遠野市が注目されはじめてきています。私たちは遠野市でのホップ生産量をさらに増やし、持続可能なホップ栽培を進めていくために、次世代を担うホップ農家を募集します。ホップ栽培を軸にしながら、一緒に新しい産業をつくり、まちを盛り上げていきましょう。

参考記事

今回の募集に関する記事をマイナビ農業に掲載しています。合わせてご確認ください。

マイナビ農業
【岩手県遠野市】地域おこし協力隊から生産者へ。ビールの里が導くホップ農家への道

求める人物

ア 農家としてホップの生産に取り組める方
イ ホップの価値を最大限活かした企画やイベントにも取組める方
ウ ホップ生産現場の課題解決を一緒に挑戦できる方
※農業の経験は問いません

ロードマップ

1年目〜2年目:既存農家のもとで栽培技術を学ぶ研修
3年目:研修を進めながら独立に向けた準備

パートナー

新規就農をサポートするパートナーについてご紹介します。

田村淳一(株式会社BrewGood 代表取締役)

田村淳一(株式会社BrewGood 代表取締役)
和歌山県田辺市出身。立命館大学法学部卒業後、新卒で株式会社リクルートに入社。リクルートでは住宅関連の新規事業の立ち上げや法人営業を担当。2016年に退職し岩手県遠野市に移住。2017年には仲間と株式会社遠野醸造を設立し、翌年春にビール醸造所兼レストランを開業。ホップ栽培現場の課題解決、ホップとビールによるまちづくりの推進、新たな産業創出のため2018年に株式会社BrewGoodを創業。遠野ホップ収穫祭実行委員長。

ホップ ガイド 神山 拓郎
神山拓郎(遠野アグリサポート代表/地域おこし協力隊)

神山拓郎(遠野アグリサポート代表/地域おこし協力隊)
ビールの魅力を多くの人と共有するために活動。2012年から9年掛けて日本全国の醸造所、生産者を訪ね歩き、2020年からはビール醸造・ホップの栽培に従事。現在はホップ栽培コーディネーターとして、栽培現場を通してビールの魅力を伝える環境づくりの整備に取り組む。

村上敦司(株式会社BrewGood プロジェクトアドバイザー)

村上敦司(株式会社BrewGood プロジェクトアドバイザー)
岩手県紫波郡紫波町出身。岩手大学農学部農学研究科修了後、1988年にキリンビール入社。ホップの品種改良に携わり、「一番搾り とれたてホップ生ビール」などを開発する。2000年にホップの研究で農学博士号を取得し、2010年には、世界で6人しかいないドイツホップ研究協会の技術アドバイザーに就任。2020年にキリンビールを退職。現在は、キリンホールディングス 飲料未来研究所技術アドバイザーとして、引き続き日本産ホップの研究・振興に関わる。

募集概要について(令和5年度四次募集)

募集人数

次世代ホップ農家 1名

応募条件

本プロジェクトは、国の地域おこし協力隊制度を活用するため、次の条件を満たす必要があります。
 (1) 3大都市圏内・外に限らず、都市地域および政令指定都市にお住まいの方(*1)
(全部条件不利地域の方は対象となりません。また、一部条件不利地域にお住まいの方は区域によって違いますのでお問い合わせください。)
(2) 採用後は岩手県遠野市に住民票を異動し居住していただける方
(3) 持続的な活動と社会的価値を生みだす意思がある方
(4) 心身ともに健康で、地域との親交を深める意志のある方
(5) 地方公務員法(昭和25年法律第 261号)第16条に規定する欠格事項に該当しない方
(*1)特別交付税措置に係る地域要件確認表 https://www.soumu.go.jp/main_content/000847999.pdf
※現在お住まいの住所が対象になるか分からない方は仮エントリー時の「質問事項」にてお問い合わせください

雇用形態および期間

遠野市の会計年度任用職員として遠野市長が委嘱します。初年度の任用期間は令和6年3月31日までです。ただし、年度終了後に活動に取り組む姿勢等を評価し、1年ごとに更新します(最大3年間)。
※着任時期は令和6年4月1日以降でも調整可能です。その場合の初年度の任用期間は令和7年3月31日までです。

給与・賃金等

報酬 月額171,979円 ※その他期末手当が支給されます。

勤務時間

活動時間は、1週間につき29時間の範囲内において、1日8時間以内で調整します。

待遇・福利厚生

(1) 社会保険等(雇用保険、厚生年金、健康保険)に加入します。
※本人負担分の健康保険料・厚生年金・雇用保険等、各種社会保険料は、毎月の報酬から差し引かれます。
(2) 休暇は、年次有給休暇(初年度計7日)、夏季休暇(7~9月に計5日)、年末年始休暇(12月29日~1月3日)等があります。
(3) 次の活動経費について、予算の範囲内で支援します。
ア 市内での住居借り上げ費用(上限月額25,000円)※転居費用、光熱水費は対象外
イ 研修参加費及び旅費
ウ 活動車両の燃料費
エ 活動に要する消耗品
オ 活動にかかるイベント経費等
カ その他市長が必要と認める経費
キ 隊員が起業する場合には、隊員の任期2年目から任期終了後1年以内の期間において、市内で起業する際の経費を上限100万円の範囲内で補助します

応募手続き・選考について

本募集の応募手続きについて下記に記載します。

応募方法(まずは仮エントリーが必要です)

仮エントリー専用フォームに必要事項を記入の上、仮エントリーを行なってください。仮エントリーしていただいた方には、追加情報が発生した場合に、ご記入いただいたメールアドレスに送付させていただきます。

応募については、仮エントリー後に受付メールが届きますので、受付メールに返信する形で次の書類を提出してください。
(1) 履歴書(PDF・書式自由)
(2) 職務経歴書(PDF・A4・書式自由、但し一枚に収めること)
(3) エントリーシート(仮エントリー受付時に送付します)
(4) 住民票の写し(1ヶ月以内に取得したもの)
(5) 下記質問に対する記述(PDF・A4・書式自由、文字制限なし)
質問:地方をフィールドにあなたは何を実現したいですか。

ご興味がある方はまず仮エントリーをお願いします。

仮エントリーが上記フォームからできない場合はこちらからお問い合わせください

令和5年度四次募集 選考スケジュール

次世代ホップ農家の選考スケジュールは下記です。

(1) 書類選考
書類の応募締め切りは令和5年11月30日(木)23:59まで。書類選考の上、結果を令和5年12月5日(木)までに応募者全員にメールで通知します。

(2) 一次面接
書類選考通過された方と順次、原則オンラインにて面接を実施します。令和5年12月上旬予定です。

(3)二次面接
ホップ畑の案内を含んだ着任地での面接を行います。令和5年12月中旬から12月下旬予定です。

※遠方からのご応募の場合、候補者と相談の上、二次面接と最終面接を同じ日に開催する場合もございます。

(4)最終選考(面接審査)
市の担当部署等による着任地での面接審査を行います。面接審査は令和6年1月中旬から1月下旬を予定しています。最終選考の合否結果は令和6年2月上旬までに文書で通知予定です。

選考時の注意事項

ア 着任地での面接にかかる費用(交通費、宿泊費等)は、ご自身で負担いただきます。
イ 募集期間中、希望者には応募に関する個別相談に応じます。
ウ 個別の合否理由についてはお答えしておりませんのでご了承ください。

ホップ農作業体験会について

全国でも栽培している地域が少なく、あまり身近な作物ではないホップ。そこで、新規就農を検討されている方向けに、実際に作業を体験したり、先輩農家との交流ができる「ホップ農業体験会」を随時開催しています。ご希望の方は仮エントリー時にお伝えください。

プロジェクト紹介動画

遠野市におけるビールの里構想を紹介する動画です。ぜひご覧ください。

ホップ農家就農ガイド

ホップ栽培の流れや特徴、収支モデル、補助金情報をまとめた「ホップ農家就農ガイド」を制作しました。
下記リンクより、ご確認ください。

参考記事

遠野市のホップ栽培に関する参考記事です。
#遠野ホップ栽培60周年 と私たちのDNA
ホップ農家が伝える遠野産ホップの魅力
ビールの原材料をつくる「HOP FARMER」を目指しませんか?

募集内容に関するお問い合わせ先

株式会社BrewGood
住所:〒028-0523 岩手県遠野市中央通り5-14
E-mail:info@japanhopcountry.com 担当:田村

ここまで読んでいただきありがとうございます。ホップ農家に少しでも興味を持っていただけましたら、ぜひ仮エントリーをお願いします。栽培スケジュール、収支モデルなど、個別のご相談・ご質問も受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。ご応募、お待ちしております。


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お問い合わせ

プロジェクトについてご賛同いただき仲間になっていただける方からのお問い合わせや、取材・メディア掲載、ツアー内容、新規就農、移住についてのお問い合わせはこちらよりご連絡ください。