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2022.06.16

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  • 農業

【ホップ栽培通信】伸びたホップのつるを引き下げる!?「つる下げ」

伸びたホップのつるを引き下げる!?「つる下げ」

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元気よく伸びるホップのつる

初夏の遠野では、ホップが元気よく成長しています。

今回は「つる下げ」という作業をご紹介します。
これは「誘引」の後、棚の上に向かって伸びたホップのつるを引き下ろす作業です。

わざわざ成長したつるをどうして引き下ろすのでしょうか?

遠野で栽培しているキリン2号という品種は、ホップの棚の高さ(約5.5メートル)より長くつるを伸ばします。棚を突き抜けたつるは、棚を横に走るワイヤーに巻き付けるのですが、そのままだと長く伸びたつるが棚の上部に密集してしまいます。

そうすると、日当たりが悪くなったり、病害虫の防除が行き届かなくなったりとホップの生育にとっては良くありません。

そのため、伸びたつるをひっぱり下ろす「つる下げ」が必要になります。
そうすることで、棚全体にバランスよくホップを茂らせることができます。
また、成長速度が異なる各つるの高さを揃える目的もあります。

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ホップ栽培に携わる神山拓郎さんのつる下げの様子

上の写真の、神山さんの奥に見えるのが「つる下げ」前のホップのつるで、3メートル近く伸びています。そして、手前が「つる下げ」作業後のホップのつるです。神山さんは目線ほどの高さに揃えてつるの先端を下ろしています。

ホップ農家はつるの成長速度を測り、つるが成長を止める頃に丁度棚の天辺に到達するように計算して、つるを下げる高さを決めています。

また、下ろしたつるは農耕機などで轢いてしまわないように、きちんとまとめておきます。

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下ろしたつるをまとめている様子(左から神山さん、ホップ農家・里見一彦さん)

「つる下げ」が終わると、あとは収穫までこまめにお世話をすることが大切になってきます。
次回は、ホップの収穫量を上げるための作業「側枝切り」を紹介します。

【ホップ栽培通信】では、定期的にホップ栽培の様子をお届けします。次回の更新をお楽しみに!

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文・写真:小田切大輝

2022年度のホップ栽培通信

vol.1 糸つけ
vol.2 株拵え
vol.3 選芽
vol.4 誘引
vol.5 つる下げ(現在のページ)
vol.6 側枝切り
vol.7 収穫・加工

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