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ホップを乾燥させる理由とは?遠野市のホップ乾燥施設での作業を紹介
岩手県遠野市は、日本随一のホップの生産地です。ホップは夏に収穫される植物で、主にビールの香りや苦味を作り出す大切な原材料として知られています。しかし、収穫したばかりのホップは水分が多く含まれており、そのままではすぐに劣化してしまいます。そのため、収穫後に乾燥させて保存しやすい状態にする必要があるのです。遠野市にはホップの乾燥施設が2つありますが、その作業についてご紹介します。
遠野市のホップ乾燥施設での作業工程
2022年8月現在、遠野市では2ヵ所の乾燥施設が稼働しています。遠野市土淵町飯豊周辺にある4農家分のホップを扱う飯豊ホップ収穫センター(1983年設立)と、それ以外の地区のホップを扱う上郷ホップ収穫センター(1976年設立)です。上郷ホップ収穫センターは現存する日本のホップ乾燥施設では最大の施設になります。
乾燥施設では、ホップ畑で収穫したホップを毬花とその他に分け、品質の良い毬花を選別して、乾燥、梱包、出荷作業を行います。それぞれの作業をご紹介しましょう。※下記で使用しているのは上郷ホップ乾燥センターの画像です。
1. 花かけ
花かけとは、圃場から収穫されたホップを摘果用の花かけ機に吊るす作業です。
2. 摘果
ホップを蔓と毬花に選別する作業を摘果といいます。吊るされたホップを両側から回転する機械にかけ、毬花とその他に分けた後、葉や枝、規定に満たない毬花を手作業で取り除きます。
3. 乾燥
選別した毬花を既定の水分量まで乾燥させます。乾燥機は底が網目状になっており、ボイラーから発生する熱風によって乾燥させます。乾燥の途中では、均一化を図るために数時間に1度混ぜる作業が必要です。毬花を冷ます放冷や、再度熱を加える工程を繰り返して、最適な水分量に調整していきます。
4. 梱包
最後に、乾燥した毬花をキリンビール株式会社規定の麻袋に詰める作業を行います。毬花を麻袋に少量ずつ入れ、プレス機を使って3、4回圧縮作業をしながら詰めていきます。1袋50kgのホップが詰まった麻袋は、岩手県奥州市にあるキリンビール株式会社の工場でペレットに加工されます。
持続可能なホップ栽培のために
遠野市でのホップ栽培を持続可能なものにするために、ホップ乾燥施設は欠かせないものです。しかし、ホップ乾燥施設は老朽化しており、いずれはリニューアルが必要になるでしょう。
遠野市のふるさと納税で、「ビールの里プロジェクト」を寄附先に指定していただければ、それがホップ乾燥施設のリニューアル費用として活用されます。ホップ栽培を持続可能なものにするためには、支援してくださるサポーターの力が必要です。ぜひ、ふるさと納税でビールの里プロジェクトを応援してください。
ふるさと納税ポータルサイトはこちら
文:富江弘幸
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